ライター:研修インストラクター 西本 淳一(北摂支部)
初めての土地決済後、建物の新築工事に着工するんだけど、着工から引渡しまでの期間、どのような点に注意していけばよいの?
|

|

|
土地の決済から建物の着工、そして引渡しまでの間にはいくつかの注意点があります。各段階での注意点を詳しく説明します。
まず、土地決済時の注意点として、決済前に登記に必要な書類について仲介業者等を通じて確認しておきましょう。 土地決済は一般的に売買契約書に基づいて進行しますが、決済のタイミングが遅れると建物の着工に影響が出る場合があるため、決済期日を守ることが重要です。 費用負担の確認としては、土地の登記費用、税金などの費用負担について契約書に記載された内容通りに支払うことを確認します。
着工前の注意点として、土地の決済が完了し、建物の設計が完成した後に速やかに建築確認申請を行います。これは、省エネルギー性能や構造上の計算等も含めて建築基準法に適合しているかどうかを行政等に確認してもらう手続きです。確認済証の交付がないと着工することができません。 また、早期の段階で土地の地盤調査を行って地盤の強度や基礎補強が必要かどうかを確認しておきます。必要な場合には、地盤改良や基礎補強工事を行い費用が発生することになります。 また、施工業者との最終確認として建物の設計や材料、工期などの確認と最終図面の取得をしておきましょう。変更があれば早めに対応し契約書や図面を最新のものに更新しておくことが重要です。 併せて、近隣トラブルを防ぐために、あらかじめ着工前に近隣住民に挨拶をし、工事に伴う騒音や振動、工事車両の通行について理解を得ておくとよいでしょう。
着工してから引渡しまでの注意点としては、施工業者に工事状況を定期的に確認し、工事の進捗を管理しましょう。完成予定日を把握し遅れが生じていないか、品質に問題がないかをチェックすることが大切です。 品質チェックにおいては、基礎工事、躯体、外壁、屋根、給排水管・配線などや外構工事の完成度を確認し、必要な場合には初期の段階から第三者の立場から住宅診断士(インスペクター)や建築士などにチェックをお願いすることも検討しましょう。手抜き工事を防ぐため、各段階でできるだけ多くのチェックを行うことをおすすめします。 また、施工中の追加変更工事においては、追加変更工事の見積もりを取って費用や工期への影響を確認し、追加変更に伴う契約書の修正などを忘れずに行いましょう。 施工途中で中間検査を行うことが多いため、その結果を確認し指摘された点が修正されていることも確認しましょう。
引渡し時の注意点としては、建物が完成した後、施工業者とともに最終的な完成検査を行います。内外装、設備、仕上がり具合など、細部にわたってチェックしましょう。 問題があれば引渡し前に修正を求め、建物が完成した後の引渡し前には、清掃がきちんと行われているか必ず確認しましょう。新築物件であっても、細かいホコリや汚れが残っている場合があるので、隅々まで清掃状況をチェックします。 また、引渡し時に建物の保証書や設備の取扱説明書を受け取りますが、住宅には多くの保証がついているためそれらの内容をしっかり確認し、保証期間や対応範囲を理解しておくことが大切です。引渡し後に不具合が発覚することもありますので、その際にどのように対応するか保証内容を確認し、施工業者と連絡を取って早期対応を求めることが重要です。
土地決済から着工、引渡しまでの過程では慎重な確認と準備が求められます。それぞれの段階で必要な書類や契約内容をしっかり把握し進捗を逐一チェックすることが初期段階でのトラブルを未然に防ぐ鍵となります。
|
<免責事項>
本サイトに掲載しているコンテンツは、一般消費者を主な対象としております。当協会は、掲載内容についてのトラブル等、いかなる責任も負いません。当事者間で解決してください。
本サイトに掲載されたコンテンツは掲載時点のものであり、利用者の特定の目的に適合すること、有用性、正確性を保証するものではありません。個別具体的な事案については専門家におたずねください。
予告なく内容の変更、廃止等することがありますが、当協会は、当該変更、廃止等によって利用者に生じた損害について一切の責任を負いません。
「当ホームページ」に掲載している記事、写真、イラスト、動画などのコンテンツの著作権は、(一社)大阪府宅地建物取引業協会(以下、大阪宅建協会)または、正当な権利を有する第三者に帰属しておりますので無断転載について禁止しております。