不動産取引Q&A不動産取引Q&A一覧

高齢期の健康で快適な暮らしについて

2019年6月 7日 category:

 

下記記事のPDFファイル
(容量:512KB PDF形式)いったんPCへ保存したのち開いて下さい。

 

 

博士!最近のことなんだけれども、新聞を読んでいたら、「70歳以上初の2割超」って見出しがあったんだよ?どういうことなの?

 

 ついこの間の見出しだよね。しかし、平成31年4月の記事とは言え、昨年の平成30年10月1日時点での国内の総人口が1昨年前より26万3000人(0.21%)の減少と発表されているんだ。現在で 8年連続の人口の減少ということで過去最大なんだよ。

 

でも、博士、やっぱり人口はどんどん減少していってるんだね・・・そこで70歳以上が総人口比で2割を超えたんだね。ということは、どうしても ひとは 歳をとっていくわけだから、これからはどうなっていくの?

 

データを見てみると65歳以上の高齢者が前年比で42万6000人増加していて人口割合の 28.1%と 過去最高を記録したんだよ。 こうしたこともあって75歳以上の後期高齢者は 高齢者全体の半数を超えてしまったんだよ。 だからこれからも高齢化というものは、衰えることなくどんどん進化していくことになるだろうね。

 

じゃぁ博士!まさに今が人口減少で高齢化社会の真っただ中というものではないの? 衰えないなんて・・・ あっ そうだ! 僕は 今 花粉症だったんだ・・・ マスクとメガネでフル装備だよ。これはこれで大変なんだよね!?

 

なるほど、どちらが元気なのか?よく分からないのかも知れないがわしはこうした時期、花粉症にはならないね。まっ、それはともかくとして、これからは そうしたこと(人口減少 高齢化)も考えて仕事をして行かなければならないよ。

 

でも そうやって 思い浮かべてみると 快適に暮らし続けていける 住まいって やっぱり大事だよね・・・

 

 そうなんだよ、しかしこれまで日本では、自宅に永く住みつづける高齢者をイメージしていたことが多かったんだが、ここにきて高齢期の新たな居住の場が少しづつ変化してきているようなんだ。早い段階で住み替えすることも時と場合によっては必要になってきているケースもあるんだよ。

 

なるほど、高齢化が進化して行くとやっぱり普段の住生活が困難になることが考えられるんだれども大丈夫なの?

 

高齢者の居住の継続を支援するための住宅対策としては,高齢期の住生活が困難になった段階での住環境の整備(介護保険の住宅改修等)以外にも、一般的には住宅の建設前の時点で高齢化(バリアフリー化など)をイメージした住まいの事前の打合せをしていくことが 大切なことなんだよ。

 

やっぱり、住まいに対しての考え方や思いって深いよね博士!

 

高齢者の多くはやはり住み慣れた自宅での生活の継続を望むようなんだ。リタイアした後も永い暮らしがある一方で、実際はそうした住まい自体が昔の状態のままで断熱やバリアフリーなどが十分でない場合や、また逆にあまり広すぎて夫婦だけの生活などで維持や管理していくことが苦痛になる場合もあるんだよ。やはり高齢期を迎える前の早い段階においては、これからの住まい方をよく考えて選択していくことも重要だよ。そうした中においても早い段階での住み替えや早い段階での住宅の改修は有効な手段になってくるんだ。

 

なるほど、博士の言っていることはよく分かるんだけれども、みんな毎日忙しいしコスト的な問題もあってなかなか前へ進まないよね~

 

日本が超高齢化社会というものを迎えていく中で、2025年には団塊の世代が75歳を超えていくことから、要介護や要支援の高齢者などや単身の高齢者、高齢者夫婦のみの世帯などが急増していく可能性があるんだよ。こうした中、要介護状態となっても住み慣れた地域で、個性的な暮らしを続けることができる様に、医療や介護、生活支援などが包括的に確保されていく様な地域の包括システムの構築を目指した自治体の取組みが進んできているところもあるようなんだ。

 

やはり そうした高齢化に向けた取り組みも 進化してきているんだね。

 

また、国土交通省では、高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドラインを策定し公表したんだよ。備えあれば憂いなしとはいうものの早い時期に実施していくことが必要なことから、50歳以上を対象に据えているんだ。対象物件については、高齢者が暮らす持ち家の戸建住宅を基本として、永く健康に、自分らしく また介護期になっても暮らすことができて 次世代にも継承できる良質な住まいへの改修を目指すということなんだ。 ガイドラインでは、改修を実施する際に配慮すべきものとして、「温熱環境」「外出のしやすさ」「トイレ・浴室の利用のしやすさ」「日常生活空間の合理化」「主要動線上のバリアフリー」「設備の導入・更新」「光・音・匂い・湿度など」「余剰空間の活用」の8項目を整理していて実施効果や改修方法の例や改修ポイントについてまとめているんだ。

 

 

 国土交通省ガイドライン(http://www.mlit.go.jp/common/001282247.pdf

 

 

僕にも補足させてよ、博士!こうしたガイド ラインは、65~74 歳の いわゆる「アクティブシニア」といわれる世代と、これから高齢期を迎える 50~64 歳のいわゆる「プレシニア」といわれる世代を主な対象とするんだよね

 

そうなんだよ、きみの言う通りで50歳からはプレシニアって言うんだよ・・

 

いや、しかし博士!「前もって」がプレと言うことは分かるんだけれども「前もって」で50歳~と言う表現が早すぎないのかなぁ・・・

 

気力や体力的にもある程度元気で余裕のある早い段階で、高齢期の住まい方を選択することが必要という意味なんだよ。いろいろとね、前もったパワーがいるんだよ、だからきみの花粉症なども早く治さないとね。

 

心配してくれてありがとう!とは言うもののこんな早い段階で考えすぎたら逆に孤立してしまいそうだよ!?

 

 たとえば 余った部屋などがある場合には 納戸や収納庫として活用(生活空間に物を置かない)してみたり、 趣味室や教室などの 新しい空間としての利用などもある。 またそうした延長線上では 客間や宿泊室などの空間としての利用が出来ることもあるし  また 縁側やテラス等の半屋外空間としての整備をして 寝室からリビング等を通らずに そのまま 屋外に直接出入りできる動線の確保などもあるので イメージしていけば豊かな暮らしをしていくための準備というものが 楽しく出来るようになるのかも知れないね。

 

 なるほど そうやって考えていけば ますます楽しくなるよね。

 

もしわからないことや不安に思うようなことがあれば、早い段階で相談を受けてみたり、今まさに悩んでいるという時においても、大阪宅建協会をはじめとする相談所などで、アドバイスなどを聞いてみると良いと思うよ。

 

 

 ライター 西本 淳一(北摂支部会員)